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2022.10.03
建築資材の高騰と窃盗被害について
こんにちは防犯アドバイザーの西川です。今回はタイトルの通り、建設現場などにおける
盗難の多発という事象について掘り下げ、また対策について考察してみたいと思います。
近年では原油価格の高止まり、ウッドショックによる材木価格の高騰、金属類の原価高騰を受け、
建設工事の価格は落ち着く目途が立たない状況が続く中で残念ながら転売を目的とした建設現場での盗難事件が多発している状況です。
●具体的な被害について。
被害の内容の内訳はどういった物が狙われやすいのでしょうか?
具体的な品目について実例を記載します。
・建築資材(銅線ケーブルから水栓金具、果ては下水道の蓋まで)
・工具・器具(特に電動工具やエアツールは中古市場での取引が盛んです)
・建設重機(解体して海外に流通するルートが存在するという説があります)
・現場事務所の備品(PCなどの高額な機材、その他)
この様に建築物として完成していなくいわゆる仮設の状態で、すべての資材を厳重に格納する事が
事実上むずかしい状態を狙った卑劣な犯行と言えますが。
一方で窃盗犯側としては相対的に難易度が低く「狙われやすい」カテゴリーと言えます。
●狙われない為に…
・仮囲いなどを厳重に設置したり視覚的に遮蔽して盗難の対象物を窃盗犯から物理的に遠ざける。
まず狙われる確率が低下し、持ち去る為の手間が掛かるロジックを増やす事で難易度が上がり、結果的に被害に合いづらくなります。
・防犯灯や照明を設置する。
窃盗事案の大半は人がいない時間帯であり闇夜に紛れて行動しやすい夜間に集中しています。
明るいところを嫌うのはあらゆる窃盗犯の特性として当てはまります。
従って人感センサーを搭載したいわゆるセンサーライトや、現場事務所においては夜間も
照明を点灯して人の気配を演出するのも有効な場合があります。
・防犯カメラを組み合わせて威嚇する。
防犯カメラの効果として、もちろん犯行現場を記録するという機能も重要ですが。一方で
撮られる事そのものを忌避する為、犯行をあきらめさせるという効果が期待できます。
そういった意味で、上記の防犯灯などの設備と組み合わせることで相乗的に抑止力を
構築する事ができます。
●他人事ではありません
いかがでしたか?折からの円安で物価高騰が話題となる昨今。今後も建築資材だけでなく
あらゆる物価が高騰しつつあり、同種の犯罪案件も増加傾向が見込まれます。
犯罪被害は予告なく発生するもので、だからこそその被害に対する対策は日頃の
意識と行動が重要となってまいります。この機会にぜひ身の回りに潜むリスクに
関心を持って頂いて、不安な場合は対策を講じてみる事をお勧めします。
弊社では得意とする「防犯カメラ」だけでなく今回ご紹介した防犯に関する照明器具の
提案以外にも「すぐに実行できる防犯対策」など。卑劣な犯罪から資産やお客様を守る
為のアイデアや提案を提供可能です。皆様の不安に対して有効な手段をご提案できると
思いますので、気になった方は是非、弊社にご相談くださいね。