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2022.12.03

自動車窃盗の最新事情と防犯対策について

こんにちは!防犯アドバイザーの西川です。今回はなにかと話題になる自動車窃盗・盗難事件について綴ってみたいと思います。

●自動車窃盗事件の発生件数について

昨今のコロナ禍やロシア・ウクライナにおける紛争、それらを背景とした円安や半導体の不足など様々な現象が加速度的に発生した結果、私たち日本人が国内で新車を購入するには時間と多くのコストが掛かるばかりか、お金があってもほしい車が手に入らない状況にまで至ってしまいました。

一方、自動車盗難の最新事情については、実は盗難事件の発生件数自体は平成15年をピークに大幅に減少しています。これは皆さんの対策や自動車メーカー窃盗防止の対策が進んだ事も要因として考えられます。しかし「それならさほど気にしなくても大丈夫だね」と考えるのは早計です!本項では【盗難件数が減少した事実】についてお伝えしましたが、それでも実際に現在発生している自動車盗難事件の傾向と性質について掘り下げてみます。

●どんな車が狙われているのか?

まずはどんな車種が狙われやすいのかを2021年の盗難件数の車種別順位を見てみましょう。
 【2021年車種別盗難件数】
 1位:ランドクルーザー(331台)
 2位:プリウス(266台)
 3位:レクサス LX(156台)
 4位:アルファード(138台)
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お馴染みの顔ぶれといったところですが、高級SUVを中心に新車のバックオーダーを抱えている車種が集中的に狙われる傾向にあります。プリウスは少し意外かもしれませんが、こちらは窃盗団が隠密的に移動する為の手段として売却目的でなく使用するために盗難率が上がっています。盗難する際の簡便さもそれに拍車を掛けている模様です。ちなみに6位には商用バンのハイエースがランキングしていますがこちらは海外へ分解して輸送されるケースもかなり多く発生してるとの事です。我々トヨタのお膝元の愛知県・岐阜県・三重県の窃盗件数が多いのも上記から納得できる状況が読み取れますね。これらの車種に乗っている方は引き続き特にご注意ください。

●まさか自宅のカーポートで??どんな手法で盗まれるの?

では、これらの窃盗事件はどこで発生しているのか?実は一番多いのは自宅の駐車場での発生件数が1番という事になっています。オーナーの近くでそんな大胆な?と思われる方も居られるかもしれません。しかしこれは事実です。窃盗団の手法には流行りが存在し、近年までは「リレーアタック」と呼ばれるキーレスエントリーの電波を増幅して解錠する手法が流行りましたが最近では「CANバスアダプター」というECUの回路に外から直接アクセスして解錠からエンジンスタートして自走で持ち去る手法が圧倒的に多くなっています。慣れた術者に掛かればものの数分でエンジンが掛かります。つまり対策なしで狙われたらほぼ防ぎようがありません。

●どんな対策が有効か?

上記の状況からして既にメーカーで標準で搭載しているイモビライザーなどでは充分とは言い難い事は明白です。ホイールロックやハンドルロックなど物理的に窃盗に掛かる時間や手間を増加させる対策、カーセキュリティや防犯カメラをカーポートに取り付けるなどの心理的な対策。また昨今では、窃盗犯は盗んだ車をGPSなどによる追跡の有無を判断する為に、直後にコインパーキングに放置するという行動が解かってきています。このタイミングで現物を押さえて盗難を防ぐためのGPS発信機なども有効とされてきています。

●複合的な対策を!

などなど様々な対策をご紹介しましたが「これをやったから大丈夫」という事はありません。しかしだからこそ対策は行うべきですし、ひとつと言わず二つ三つと施す事で【盗難に合う確率を他の個体よりも下げる】という考え方で臨むのが有効と思われます。
弊社ではその中でも特に防犯カメラの設置については岐阜県をはじめ東海三県においての実績が豊富なアドバイザーが在籍しており、取付けだけでなく総合的な防犯対策について皆様のお住まいや駐車場などの状況に合わせてご提案できます。

お問合せだけでも大歓迎ですので是非気なった方はご連絡をお待ちしております!!

※アドバイザー西川の雑記帳

じつは私、西川も少しだけ珍しい車種を保有しており、カーポートに停めていても目立つせいか以前はキズを付けられるというイタズラ被害に頻繁にあっていました。現在は自宅のカーポートに防犯カメラを取り付け。駐車中の車内には目立つ色で「撮影中である」事が明確にわかるポップを立てる事で被害は減少しました。やはり心理的な対策もそれなりに効果があるものだと実感した次第です。こうした経験ももとに、皆様の大切な愛車を守るお手伝いが出来れば幸いと思います。